胃弱・逆流性食道炎・ピロリ菌

最近「胃の不調」を訴えられる方が増えています。
もともと日本人は真面目な性格のため、ストレスから
胃の不調が多いと言われていました。
その上、地理的に四方を海で囲まれているため
湿気が多いことなども原因の一つです。
体にいらない水が溜まりやすいのです。
よく雨の日や雨が降る前に低気圧が近づくと、
頭が痛くなったり、足腰が痛くなったり、
胃の調子が悪くなったり、
気分が憂鬱になる人が多いのもそのせいです。

胃と食べ物の関係

胃の不調を引き起こす身体に
水を溜めやすい食べ物があります。
ずばり、甘い物、果物、お酒です。
こういうものを毎日口にしていると、胃内停水といって、
胃がちゃぽちゃぽいうようになったり、
浮腫んだりしやすくなります。
なので胃の不調のある方はそういうものは
少なめにしましょう。
そして苦味系の物をとるといいです。
コーヒーや春の山菜などがいいですが、
コーヒーなら1日1杯程度、山菜は天ぷらなど
油を使わないお料理にしましょう。
「良薬口に苦し」といわれるように
胃薬は苦いものが多いです。苦味は胃を乾かし、
胃などに溜まった水をさばく働きがあるのです。

胃の働き

胃の働きとしてはまず食べたものを
消化するというものです。
胃の中には一晩でお肉を溶かすほどの胃液が
溜まっています。
食事中にお水やお茶をたくさん飲むと
その胃液が薄まってしまうので、
消化不良を起こしてしまうのでおすすめではありません。
胃液は食べ物と一緒に口から入ったウイルスや細菌なども
やっつけてくれます。
なのになぜ自分の胃は溶かさないかと言うと、
胃粘膜の表面に粘液層と言われる膜があるからです。
人間の体は本当にうまく出来ていると思います。

西洋学的逆流性食道炎の治し方

しかし胃の上の食道にはその粘液層はありません。
なので胃酸が逆流して上へあがってくると
食道が荒れてムカムカ、胸やけを起こしたり、
酸っぱいものが上がってくるとか、げっぷが出るとか、
食後にみぞおちあたりが痛むなどが起こります。
それがいわゆる逆流性食道炎です。
西洋医学的には、胃の粘膜を保護して炎症を抑える
粘膜保護薬のムコスタやセルベックスを使います。
その次は胃酸の分泌を抑えるガスターなどの
H2ブロッカー系のお薬。
それよりもっと強力に胃酸を分泌する
プロトンポンプを阻害して胃酸分泌を抑え込む
タケキャブやネキシウムなどのPPI系のお薬もあります。
そして食べたものの消化を促すために
ガスモチンなどの消化管運動機能改善薬なども使いますし、
胃酸を中和する制酸剤なども使ったりします。

当店の50代女性のお客様の例

「なんかいつも胃の調子が悪い」
「吐くほどではないけどなんかむかむかする」
「魚とか嫌いなものを食べると匂いが上がってくる」
「胃と言うよりのどから食道当たりの違和感が嫌」
「病院で検査してもピロリ菌はいない」
「ガスターもらって飲むと落ち着くが、西洋医学の薬を飲み続けたくない」

よくよくお話を伺うと、本人さんいわく
「原因はわかってんねん」
「食べてすぐ横になって寝てしまうねん」
本来人間は食べ物を食べると重力に従い上から下に
食べ物は落ちていくはずなのに、横になって寝てしまうと
消化途中の物が胃酸と共に逆流してしまうわけです。
年齢と共に胃の運動能力も衰えますし、
食道と胃のつなぎ目にある食道括約筋も緩んできます。
年をとると、頬の筋肉も緩んでたるみ、
ほうれい線が深くなるのと同じです。
年齢以外にも、食べ過ぎ、早食い、高脂肪食、
甘い飲み物・食べ物も緩む原因となりますので
お気を付けください。

タバコダメ、お酒の飲みすぎダメ、甘いものダメという事も
十分わかっているけれど、人は好きなことはなかなかやめれないものです。
この方もそうでタバコも吸うしお酒も飲まれます。

胃腸の調子が良くないと何となく力が入らず、
やる気が出ず、常にしんどい感じがするものです。
体の中心で基本って感じでしょうか。
その方には漢方と植物のエキスでできたスープを
お勧めしました。以前も飲んで頂いたことがあるのですが、
「味が嫌」という事でその時は断念されました。
でも今回は自分から「もう一回挑戦するわ」
という事で飲み始められました。
2週間後
「やっと慣れてきた、良薬口に苦しやな~」
「体調いいわ、体が軽い感じがする」と言って頂きました。

私の考え

胃が悪いからと言って、胃酸を抑える薬をただただ、
だらだら飲み続けるのもどうかと思います。
胃酸の出をずっと抑えていると、
食べたものを消化する力が弱まり,
逆にむかむか胸やけが起こっている人も多いです。

ピロリ菌についても「除菌した方がいいと思いますか?」と
よく聞かれます。
胃が痛くて痛くてたまらないと言う方、
ピロリ菌陽性になったことに対して気になり仕方がない方は
除菌してもいいかもしれません、
しかし私の考えは「生かさず、殺さず」です。
腸内細菌の善玉と悪玉に代表されるように、
私たちの体は、いいものと悪いもののバランスで
なりたっていると思うからです。
除菌した後に体調不良になった人も多く見ているので
私はしません。50才の時私も実はピロリ菌陽性という診断を
受けましたが除菌せず漢方などで治し、
次の年検査で陰性になっていました。

胃が喜ぶこと

除菌にばかり目を向けず、
日常生活において胃の喜ぶことをし、
胃の嫌がる事をやめる事が大切だと思います。

①身体に溜まった水をさばくために、
 毎日お風呂につかりましょう。
 シャワーではなく、
 ぬるめのお湯に5~10分ほど浸かりましょう。

②依存性の高いお酒や甘い物を控えましょう。
 このコントロールが実は一番難しいかもしれません。
 お酒や甘いものは中毒性があります。
 お酒や甘い物の習慣性は覚せい剤などの麻薬以上だと
 言われます。覚せい剤なら逮捕されますし、
 お酒ならアル中といって病院での治療対象です。
 でも甘いものに関しては野放しで、
 いつでもどこでも簡単に手に入り誰の規制も受けません。
 甘いものは腎を傷めるため、恐怖心や不安感が増します。
 腎が傷むと肝も弱るので、
 イライラ怒りっぽくなり良い事がありません。

③キャベツを食べましょう。
 キャベツはもともとヨーロッパが原産です。
 胃痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療に使われてきました。
 キャベツは、消化を助け、胃壁や食道粘膜の再生に
 効果のあるビタミンUやビタミンKを多く含んでいます。
 ビタミンCも多いです。
 キャベツの汁を毎食前にのむ薬膳療法もおススメです。
 特に油物を食べる前には必ず食べるようにしましょう。

胃のトラブルでお困りの方、どうぞご相談ください。